2008-04-08 花散らし コトバ 其処に 貴方は立ち竦んでいた花散らしの雨は冷たく 水の溜まりからの流れに 薄紅色の花弁が くるくると渦を作りながら 足下を過ぎて行く 濡れた髪は 肩に掛かり 人工的にゆるゆると巻かれたそれは 雨の雫を受けて 重く 頬を濡らすのは きっと雨ではなくて 其れでも 気付いてはいけない 雄大で しなやかで そして何よりも 憂う姿は この薄紅色の花木そのもの 貴方の哀しむ姿が好き あれは 竜胆の花言葉だけれども 貴方の哀しむ姿がとても好き 桜の木と とてもよく似合うから