■
心臓の真ん中に今も刺さる言葉が突如疼き、立って居られなくなるコトがある。
眩暈の中で、チカチカとフラッシュが瞬く。
それはいつも前兆もなくやってくる。
グルグルとかき混ぜられている間、私はうまく笑えているだろうか?
目の前が、闇と閃光で遮られている間に大切なものを見逃してはないだろうか?
疼く言葉が本当になったりしないだろうか?
恐怖に似た不安が体の中を駆け巡り、何所からか空へ飛び出して行くと私の視界は解放される。
明るく広がる、彩り。
あの日あの人達に投げつけられた恨み。
よろけながら逃げ出した廊下。
後ろから再び突き刺さるナイフのような言葉。
全ては、胸の中でその瞬間そのままに残り、世界の中に残像が重なる。
逃げ出さない。
一度は決めたけれど、今私はやっぱり逃げる方を選んだのかもしれない。
「大丈夫」
あの頃と違って
それは、本当になっている。
ただ、見守ってくれた人達。
忘れないといけないと言ったあの人。
守ってくれたあの人。
それでも、私の記憶にこびりついたあの日はきっと消えない。
投げつけられた言葉がケロイドになって私の一部になるのを
ずっと、待っている。
+++++++++++++++
情けない思い出です。
未だに、仕事をあの時以前の様にはできていないなぁ
と、思う。
ちゃんと
コミュニケートできない理由を
これのせいにしたくないんだけど