彼女が

「あの人はどうしたの?」
と、必ず聞く。
笑ってしまう。

あの人は、どうなんだろう?
私も、今は判らない。


それでも、寄せる想いが静かにくすぶっているのは確かだ。


時々、あの人が夢に出てきては
私は、言うのだ。

「大好きです」

……と。

そのたびに、胸がきゅっと締め付けられる。

罪ではない、この想い。
行動を起こさなければ、それは自由なのに。