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hajato2008-08-02


今日

アナタの話をした
人伝に近況を聞いた


「あのひとも元気だか元気じゃないんだかわからないから」


胸の奥深くに沈めて鍵をかけた箱が

コトリと音をたてる


「あなたもあのひとに似てるね」


ゴボゴボと音をたてて箱が浮かび上がって
ゆらゆらと水面で揺れている


そう

私はあのひとに似ている
ずっと憧れて
ずっと頼って
ずっと力になりたかった

だから

だから

あなたに似てしまった


同じものが見たくて
いつもベクトルの先を追いかけて


あなたが期待してくれた時

期待に応えたいと
ただひたすらに
ただがむしゃらに
走り続けた


あなたの話をした人が


「まぁ、あのひとが真面目なのは理解している」
と言っただけで


なんだか、悔しくて
なんだか、面白くなくて


何でもない話の中に
私がいない事がなんだか

凄く嫌で嫌で嫌で




会いたい



一言


あなたに


「頑張ってるな」



「また、たまには来いよ」


って



言って貰いたい



でも


それも、あなたを好きな私が居る間は出来ないけれど