イビツナツキ
空に妙に黄色い
歪な月が浮かんでいた
それはなんだか幼稚園児が
切って貼ったような…
澄んだ空に見える鏡のような
銀色の月ではなくて
私の心もウツシテはくれない
黒い空は遠くまで見えるのに
歪に欠けた月は
あなたもウツシテはくれなくて
寒く凍える空に
遠い星をみても
数キロ先のあなたさえみえなくて
淋しい
×××××××××××××××××××
変なのですね
最近月を見ていると
とても無機質に感じてなりません。
昔は月光浴だなんて勉強もせずしていたのに
美しくしてくれると
本気で信じていた乙女な私は何処へ?
神秘を感じれなくなったのは何故でしょう?
でも、子どもが一生懸命月を指差して追いかけていくのはとても愛らしい
夕方空を見上げてキョロキョロしながら月がまだ出ていないのを確認し
「ナイネー?」
と言うと
「まだ、誰もスイッチを入れてないんだよ」
とデタラメを教えていますが
いつ嘘だとわかるんだろう?