あのひと

このボタンを押せば
あのひとの声が聞けるのに…


今日は、押せなかった

心臓がギュッとつかまれて
手が震える

挨拶の練習なんてしてみる


声まで上擦っているような気さえする



ボタンを押す練習をしてみる

話したいことを頭の中で何度となく反芻してみる

何気ない挨拶

なんでもない用事

あの日までは、なんでもなかった会話

大切なものだと気づいてしまった


会いに行くのは私

伝えよう

胸の奥の狂おしい気持ち


口を噤んでも溢れ出る想い


たとえ

あのひとに受け止めて貰えなくても

私があのひとの中の人まで受け止めてみせる

たとえ

あのひとに見詰めて貰えなくても

私が見詰めたいと


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謎な散文

誰かを想う時にさ
相手が自分をどう思っているかは二の次だと思う
今日この頃。

あのひとが自分を好きじゃなくてもいいし
あのひとが別の誰かを忘れられなくてもいいし


なんてね
そんな恋したいなぁ(もう、したらダメか)

だからさ、なんと言うか恋してるなら自分の気持ちを伝えるのが先だよね。