七回忌

祖父の七回忌でした。

祖父は、私が物心つく前に脳梗塞に倒れ
一時は、半年ほど意識がない状態に陥り

奇跡的に意識が回復した後にほぼ全失語に近いブローカ失語となり
約20年間、後半10年間はほとんど寝たきりで生きて
心配性で厳しいおじいちゃんをやっていました(職業みたいだ/笑)



失語でしたが
孫の私達との会話は凄く頑張って
色々、服装やら片付けやらドアが少しあいているだとか
文句もとい注意をあれこれ
高校時代は学校帰りに寄る度にスカートが短いだ
靴下がよれている(ルーズソックス時代)だ
ボタンが上までしまっていないだ
と、挨拶もそこそこに叱られ
叱られても此方が理解するまで時間がかかるから1つ2つの注意も30分くらいかかったりで

おじいちゃんも毎度毎度大変だったのだと思います。

何度も途中で叱るのを諦めかけるんだけど
諦めるとイライラしちゃいますからねぇ(笑)

勿論、暑い日はアイスを食べろだとか
寒い日はストーブに当たれだとか
そんな風に甘やかしてもくれるおじいちゃんだったけど

いっぱい喋って元気に歩いている姿を見た事がないのが少し寂しいです。

私の一番の患者さんは、祖父だと思っていたのに
資格を取った年の夏に亡くなってしまいました。
思い出は沢山あって書ききれないけど
祖父は沢山私達を愛してくれました。
言葉に出来ない沢山の思いを沢山私達にくれて
私も大好きな人です。


今、祖父は安心して私達を見ていられるように生きているかな?と、考えると
答えは、いつも隣で今はなんの不自由もない言葉でいっぱい、叱りつけているんだろうなぁ
なんて、思います。


いつか


同じ場所に行った時
いっぱい喋れるおじいちゃんに沢山楽しかったことを報告できるように
大切に1日1日を生きていけたら…そう思います。