怖いのは差別

3月19日。

福島地域の方々が
これから、一番怖いのは被曝より差別だ。

と、言われている記事を見た。

核兵器での唯一の被曝国である日本国内で
そんなことがあるの?

と、目を疑った。
私は別に博愛主義者ではないし
差別される人を救いたい。
という、善良な人間でもない。

でも、今まで差別される立場になったことのないものとしては
そもそも、差別することに何の利益が生まれるのか
差別することで、どのような優越感を抱くことが出来るのか?

と考えることはあるし、そちらの方が想像がしやすい。

何故、優越感を感じることが出来るかということを考えるかというと
差別をすることで罪悪感を感じるのであれば、差別することに対してのメリットがないから。

じゃぁ、どのような利益が生まれるか
差別する相手を自分の生活から排除することで
健康被害を避けられる
精神的安心を得られる。

じゃぁ、健康被害が出るほど被曝した人とずっと24時間触れ合っていたとき

どのくらい、被曝するのか
健康を気にする人は、知っているからその人を差別するのだろうか?
おそらく、知らないから遠ざける必要があるのだろうと思う。

知っていれば、そもそも体の中に入った放射能が出てくるなんてことがありえないことからも近づかない理由がないことはすぐに分かる。

分かれば、精神的安心を得ることも一緒にいても得られる。
じゃぁ、どのような優越感を抱けるのか?

考えてみたのですが、あまり想像力がなく
「あぁ、自分は被曝しなくて良かった」
と、思うくらいでしょうか?
それは、別に一緒にいても抱くことはできるなぁ・・・
って、ことでそもそも差別をすることで優越感を感じれることはそれほどないかもしれない・・・・

これだけ考えただけでも
差別するのは、ただの無知のなせる業ということかなぁ・・・

もちろん、結婚、出産が絡んでくると
もっと、複雑な話になって来るだろうと思うし
意見も言い分も出てくると思う。
分かっていますとも。


でも、もっとも簡単な話。

これは、実際に被曝された方々、被曝する可能性がある地域に居られる方々だけの問題じゃないってことで

これから、日本全体が世界各国から
放射能汚染国として差別されていくという事実。

それをしっかり受け止めていかないといけない。


誰かが被曝しているかもしれない
誰かが、放射能汚染しているかもしれない

そんなこと、日本国内でごちゃごちゃ言っている場合じゃない。
自分たちが、今どういう状況に置かれているのか
しっかりマスコミを頼るんじゃなく
誰かの説明を待つのではなく
考えて、調べて、理解しないといけない。



震災復興でこれから力をあわせていくことと同時に
力をあわせて、差別に打ち勝つ知識を身に着けないといけないと思います。

キチンと知識を得れば
自分が本当は何を心配しなければいけないのかが
きっと分かると思います。


最後に。
被曝の恐怖と戦って居られる方々
差別と差別される悲しみと戦っておられる方々
随分直接的な、内容で気分を害されたかもしれません
申しわけございませんでした。